Tuesday, March 6, 2012

パブリックな視点

田中さんとエントランス周りの詳細を話し合っていた流れで、植栽をどうしようかという話題になりました。田中さん曰く、どんなテイストの植栽を行うかというだけでなく、前面道路との接点をもう少しパブリックな視点から考えてもよいのでは、とのこと。

確かに。この新・月ビルは二階部分が大きく張り出していて、エントランス周りの庇になっているのでちょっとした雨宿りもできるスペースになっています。エントランス周りの空間が段々明確になってきたころに前面道路との関係が面白くなりそう、と考えていたのを思い出しました。

田中さんが指摘して下さったように、去年の引越を準備している頃にやったヤードセールでは、予想していた以上に多くの人が立ち止まって見ていってくれました。その時に、やっぱりこの場所はポテンシャルがあるんだなと思いました。


そしてちょこっとしたヤードセールでしたが、売るのはなかなか楽しい体験でした。
街並みとしても楽しげに見えたと思います。
また新しい月ビルでもこのようなことができたら、と思うと夢が膨らみます。


と言うわけで、エントランス周りの植栽や舗装などの作り込みは今の計画から少し変わりそうです。

地下の天井伏図

田中さんから天井伏図を描いたので照明の位置を確認して下さいとのメールを頂く。
先日打合せをしたときは、照明の位置を決める決め手がなくて、何となくこのゾーンの中心、壁から壁の中間、窓の中心軸にあわせるなどとしていたのですが、昨日送られてきた図面にはコンクリートの型枠の割付が描き込まれていて、その目地に合わせて照明位置が調整されていました。

ルールというか秩序が持ち込まれてスッキリと決まった感じがします。人は何かを決める決定要因というものが無いとなかなか判断ができないものなのだなと思います。


雨のため延期

今朝も大雨。現場を見に行ってみると平川さんに会い、雨で鉄筋が濡れてしまって抜き取り検査(?)が危険でできないので延期するとのこと。やはり現場は天候の影響を受けやすい。
夕方になって明日予定されていた配筋の検査も延期することになったとの報告を受けました。やっぱり雨はあんまりありがたくないな。

Monday, March 5, 2012

雨の中の工事

昨晩から降り始めた雨が、今朝もしきりに降っていました。
しかし、朝早くから工事現場では職人さんが雨の中、配筋工事を行っていました。
春が近づいてくる恵みの雨も、工事のことを考えるとあんまり降っては欲しくないです。


Saturday, March 3, 2012

階段のこと、手摺のことなどなど

田中さんから添付書類のあるメール。期待どおり手書き図面が付いていました。
今日の相談は階段回り、手摺など。

西側ドライエリア周りの手摺は図面をせっかく描いて頂いたのですが、無くても良いのではないかと思い、省略してもらうことになりました。

エントランス階段の道路側手摺りに関しては、奥の壁側にあるし、階段幅が130cmもあるから必要ないのでは?という御意見。無いと不安かな、と思ったりもしたのですが道路側植栽との間を開放的にした方が良いということで無し。でも実際に使ってみて問題が生じたら付けられるように、詳細を変更して頂きました。

コンクリートを分けて打設する場合(1階と2階など)にできる打継ぎ目地というがあって、シーリングを施さなくてはならないので、通常のやり方だと建物の正面の打ち放しの壁面に余計な線が入ってしまいます。しかしこれは目地なし打継ぎという方法を使って目立たないようにしてもらえるとのこと。やはり東側はこの建物の顔だから変な所に余計な線が入らないことは大事。些細なことを実現するのには多大な労力と知恵が必要なのだなと改めて実感しました。


窓ガラスのサッシを壁の表面からどの程度の奥行きで嵌めるかということも相談。木製サッシを嵌める位置とはめ殺しのスチールサッシを嵌める位置をどのような関係にするのが良いのか、なかなか手がかりがなくて悩みました。最終的に木製サッシは外壁に近く、スチールサッシはより奥側に、適度な差を付けて嵌めることにしようとの結論に至りました。種類の違うものは見え方も違う訳で、となると扱いもしっかり区別した方が理にかなっているのだと思います。


1階から地下へ下りる階段の詳細。段板を支える構造が色々とあります。最上段の段板は片側を上面からビス留めして反対側をはね出しで支えるという方法だったのですが、なんだか不安定な感じがしたのと、上面からビス留めというのが今一つのような気がしたので、下側からアングルで支える形に変更してもらいました。

その他エントランスポーチ周りの植栽についても、この建物の印象を左右する大切な要素となりそうなので、どのような形にしたらよいか良く考えましょうということになりました。どなたか良い園芸家のお知り合いはいませんか?

配筋工事

2月28日に大雪。3月1日も雪がまだ残っていたので休工、と思いきや夜に現場を覗いてみると、床面の断熱材が最後まで敷き詰められていました。そして3月2日は雨で休工。夜に現場を覗いてみると、配筋用の鉄筋が搬入されていました。
雪や雨が降って、濡れている上に断熱材を敷いたのかなと、ちょっと気になっていたのですが、今日現場に行ってみると平川さんがいて、道路脇には雪の山。
実は、大雪の直後、底に積もった雪を雪かきして釜場(雨水タンク用の穴?)の中に詰め込んでから断熱材を張る工事をして、今日になってもまだ溶けていなかったので、穴から道路に運び出したとのこと。頼もしい~。


そして耐圧板の配筋が始まっています。


昼過ぎに見たら、一段落付いたようで職人さんが現場を見下ろして一服していました。


Wednesday, February 29, 2012

窓辺の設計

昨晩、田中さんから電話があり玄関ホールのベンチの側面の窓台の高さを少し下げた方が良いのではないかというご相談。

そして今朝、その部分の図面に手書きで修正をしたものが送られてきました。
田中さんに指摘されると、確かに窓台がやや高すぎるように思えます。今のままだと前面道路からベンチに座っている人の顔半分くらいが見える高さ。窓の下端をもう少し低くして肩ぐらいまでが出るくらいが良さそう。


平面図で見るとこの位置↓。
このベンチはもともとは窓に背を向けて内側を向いて座るように計画されていたのですが、田中さんのアイディアで90度向きを変えて、景色を楽しめるようになりました。


アイディアの源泉の一つは塚本研究室が出版した「窓のふるまい学」という本。
田中さんと、以前にこの本は良いねと話していたのですが、ここに来て活躍してくれるとは。
その時にメールで送って頂いたのがこちら。


と、こちら。


読書する姿が絵になりそうな窓辺の空間です。

雪のため休工

今日は朝から雪。
断熱材の上にも雪が積もっています。


雪のため、工事も停止の様子。
明日は晴れてかなり暖かくなるという予報なので床の断熱材が張られるでしょう。


Tuesday, February 28, 2012

コンクリートの防水性を高めるシート

昨日の夜に現場の前を通ったら断熱材が壁面にぐるりと張り巡らされていました。
暗かったので写真を撮らなかったのですが、今朝8時半頃に現場に行ってみるともう断熱材の上に白い不織布が張られていました。職人さんの朝は早い。


この不織布のシートには薬剤が含まれていて、それがコンクリートに含浸してコンクリートを緻密化し、防水性能を持たせる材料なのだそうです。
よく見たら、床にも断熱材が敷き詰められ始めています。


お隣の養老乃瀧は今日工事が終了し引き渡し。
役所の検査などがあって営業開始は2週間後らしいです。


Sunday, February 26, 2012

スタイロフォーム

地下の壁面に使用する断熱材のパネル、スタイロフォームが搬入されていました。


厚さ50mmのスタイロフォーム。
仕事場では模型の制作に使うことの多い材料なのでなんだか本物の建築に使われるということが不思議な感じがします。