Wednesday, February 29, 2012

窓辺の設計

昨晩、田中さんから電話があり玄関ホールのベンチの側面の窓台の高さを少し下げた方が良いのではないかというご相談。

そして今朝、その部分の図面に手書きで修正をしたものが送られてきました。
田中さんに指摘されると、確かに窓台がやや高すぎるように思えます。今のままだと前面道路からベンチに座っている人の顔半分くらいが見える高さ。窓の下端をもう少し低くして肩ぐらいまでが出るくらいが良さそう。


平面図で見るとこの位置↓。
このベンチはもともとは窓に背を向けて内側を向いて座るように計画されていたのですが、田中さんのアイディアで90度向きを変えて、景色を楽しめるようになりました。


アイディアの源泉の一つは塚本研究室が出版した「窓のふるまい学」という本。
田中さんと、以前にこの本は良いねと話していたのですが、ここに来て活躍してくれるとは。
その時にメールで送って頂いたのがこちら。


と、こちら。


読書する姿が絵になりそうな窓辺の空間です。

雪のため休工

今日は朝から雪。
断熱材の上にも雪が積もっています。


雪のため、工事も停止の様子。
明日は晴れてかなり暖かくなるという予報なので床の断熱材が張られるでしょう。


Tuesday, February 28, 2012

コンクリートの防水性を高めるシート

昨日の夜に現場の前を通ったら断熱材が壁面にぐるりと張り巡らされていました。
暗かったので写真を撮らなかったのですが、今朝8時半頃に現場に行ってみるともう断熱材の上に白い不織布が張られていました。職人さんの朝は早い。


この不織布のシートには薬剤が含まれていて、それがコンクリートに含浸してコンクリートを緻密化し、防水性能を持たせる材料なのだそうです。
よく見たら、床にも断熱材が敷き詰められ始めています。


お隣の養老乃瀧は今日工事が終了し引き渡し。
役所の検査などがあって営業開始は2週間後らしいです。


Sunday, February 26, 2012

スタイロフォーム

地下の壁面に使用する断熱材のパネル、スタイロフォームが搬入されていました。


厚さ50mmのスタイロフォーム。
仕事場では模型の制作に使うことの多い材料なのでなんだか本物の建築に使われるということが不思議な感じがします。




Friday, February 24, 2012

サッシの色など

夕方からopenvisionに伺って田中さんと打合せ。

今日はアルミサッシの色や木製サッシの染色の色、窓のハンドルやドアノブなどを検討。

玄関ホール付近は様々な製品、素材、外観とインテリアが複雑に絡み合っていて一筋縄では行かない。

一つの要素を取り出して来て、サンプルを見ながら決め、出来上がった空間を想像すると、別の要素との関係が上手く行かなかったり。
質感や色ということを決めるのはなかなか難しい。
太さ、厚み、広さ、ボリューム感といったことも決定要素に関わってくる。
複雑な方程式のようでもある。
明晰な頭脳の持ち主ならば、ある規則を決めて恣意性を排除し、シンプルかつエレガントな回答を出せるのかもしれない。

でも田中さんは無理にその場で一気に解決策を求めようとしない。選択肢を少ししぼっておいて、他の要素の検討に移り、少しずつ全体像の解像度を上げていくように、物事をだんだん整理していく。
ぼくは、積み重ね型というか、一直線というか、ある一つの問題を解決しないと次に進めない石頭なので、田中さんの一見寄り道にも思えるようなことに分岐して検討項目を増やし、いつの間にやら全体像がだんだん見えてくるという思考方法は魔法のように思える。

先日読んだ、中谷礼仁さんの「セヴェラルネス」という本を思い出す。
唯一の回答でもなく、かといって無限の多様性でも無く、幾つかの選択肢。
とことん統一感を求めるのでもなく、かといってカオスのような無秩序でもなく、その中間を上手く選びとっていけないだろうか。

墨出し開始

放射能測定も無事終わったので、早速捨てコンに墨出しです。
墨壷という道具を用いて、壁の位置等の原寸大の図面を引いていくような作業です。
荒々しかった現場に繊細な線が引かれていく様が良い感じ。


矢板にセパレーターという部品を取り付ける作業も始まっていました。


多分、道路との位置関係、高さ関係を計測するための測量の道具。
Nikon製。ニコンは光学機器強いなぁ。超小型レーザー測距離機とか発売して欲しい。


Thursday, February 23, 2012

シロ!

今日、昨日コンクリートのサンプルを送付した検査会社の方からメールがありました。


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2月22日分の捨てコンクリートの放射能分析の結果が出ましたので、速報をお送りいたします。
結果は、検出下限値20Bq/kgに対して、検出下限値未満でした。
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グレーゾーンでもなく、もちろん黒でもなく、完全なシロ!
いやー良かった!

Wednesday, February 22, 2012

放射線チェック

かねてより大問題のコンクリート放射能汚染のチェック。
グレーゾーンの数値が出たらその場で返品して下さいと言わなくてはならないのだろうかと前日から不安でドキドキ。
まずは少し遅れて到着した生コン車の中に放射線測定器を渡邊さんがさしこんで計測。


この暗い洞穴のようなのがミキサー車の中です。
手に持っているのが測定器。
ちょっと数値は読みにくいのですが、0.12μSV/hr。
問題の無い数値です。よかった-!


このように黒板に書いて記録していきます。


ミキサー車から出てきたコンクリートをバケツに採取して更に測定。
これも問題なし。


実際に僕と田中さんが立ち会ったのは1時間程度ですが、その前にも空の状態の根切底の数値や、からのバケツの数値、そして捨コンクリート打設後の数値なども丁寧に測って頂き、問題なかったとの報告を受けました。ありがとうございました!

更に写真のバケツの下の容器にサンプルを入れてすぐに検査会社に送付。
精密な測定器で放射能測定をしてもらいます。


捨コンクリートの打設

いよいよ、コンクリートの打設です。
敷き詰められた砕石の上に防湿シートが敷かれました。
防湿シートから突き出している鉄筋に巻かれた黄色いテープの高さまで、およそ5cmの捨コンクリートが流し込まれます。


今日は快晴。コンクリートポンプ車のアームが高々と持ち上げられています。


これが生コン。灰色でドロドロしていて、見れば見るほど気味の悪い物体です。


働く車たち。ミキサー車とポンプ車が連携。


まずは縁からコンクリートの打設。狭いところで作業もちょっと大変そう。
そして見守る監督さん。


捨コンがキレイに流し込まれて平らになりました。
巨大ぬり壁のよう。


Tuesday, February 21, 2012

TH-1の看板

先日の地盤確認の際に、第一回目のコンクリート打設が明日22日になると決まりました。
今日は現場には誰もいなかったようです。
昨日までに地下に砕石が敷かれ、落下防止の為かネットが張られています。


そしていつの間にかTH-1(月ビルを作って下さる建設会社)の看板が。
ちょっと控えめにゲートの後ろに立てられていました。


Friday, February 17, 2012

地盤の確認

地下の掘削が完了して、地盤(砂礫層)が出たので、構造設計の方々と現地を確認しに行きました。


思ったよりも深くて広い!
ま、ここから内側に向かって壁や床ができてきて小さくなるのだけど。


構造の金田さんが現場監督の渡邊さんに鋭く質問。
郵便局を見上げる角度が何とも不思議に感じる。


これが典型的な砂礫層だそうです。この上に赤茶色いローム層がありました。


簡易放射線測定もやって頂きました。地表面で0.17μSV/hrくらい(?)桁があってるかな?

Wednesday, February 15, 2012

根切り開始

昨日から根切り工事が始まりました。
値切りではなくて根切り。


矢板という土砂崩れを防ぐ板を山留杭の間に嵌め込みながら掘り進めて行きます。


根切りが終わったら、地盤の確認をする予定なので、地下部分に降りられるかも。楽しみです。

Monday, February 13, 2012

仮設トイレ

山留杭打ちが終了して、また更地のようになりました。


仮設トイレも設置されました。


Saturday, February 11, 2012

コンクリートの放射能汚染3

コンクリートの放射能汚染について、打てる対策に関して結論がでました。

当初はコンクリートに使用する材料のサンプルを民間の検査機関に送ってもらい、中一日で検査結果をもらい、安全と確認できた材料で生コンクリートを作ってもらって使用するというのが、最も確実な方法だと考えていました。検査費用は一回8千円で6回コンクリートを打設する必要があるので48000円の費用負担です。

ところがコンクリートのプラントからは材料の流通のスピードがもっと速く、中一日の検査の時間を取ったらその材料と実際に使う材料が別のロットの物になる可能性があり対応できないと、言われてしまいました。

去年の8月に資材置き場で放射線量を測定した時に安全な値だったのでそれ以上の対応はできかねるということなのです。

仕方ないので建設会社の方が持っている放射線量を測定器で生コン車が現場に到着したら、そのコンクリートを検査してもらうことにしました。更に、その場でサンプルを採取してもらい、検査機関に送り、コンクリートの打設後になってしまうのですが、汚染の有無をチェックしてもらうこととしました。

検査機関の方の話しによると、建設会社の持っている放射線量測定器は検査機関で使用している放射能測定器に比べて信頼度が低いとのこと。検査対象のコンクリートがある場所と何も無い場所で測定した値が著しく違った場合は要注意であるとのことです。

この方法でダブルチェックすることにした場合、

①生コン車が現場に来て建設会社の方がチェックし、異常が見つかった場合はその生コンは返品。他の車両に問題が無ければそちらを使用する

②建設会社の方がチェックしても問題が見つからなかった場合、打設を行い、サンプルを検査会社に送付し、その結果が出るまで工事を中断する。→工期が延びる

③建設会社の方がチェックして問題が見つからなかったのに、検査会社の測定で危険な値が出た場合、打設されたコンクリートを解体し、再度施工。

ということになります。

問題は、コンクリートの汚染が検出された場合、誰の費用負担でこれに対処するかなのですが、コンクリートのプラントの責任でお願いできませんか、と聞いたところ、それなら仕事は降りますという返事。どうやらコンクリートプラントの組合で対応が決まっているらしく、他のプラントに話しを聞いたとしても同じ返事になりそうなのです。要するに国や自治体の基準で、ある値以上の放射能に汚染されたコンクリートを出荷してはならないということが決まっていない以上、責任は取れないということのようです。放射能汚染を気にするなら、施主が自主的に検査して、問題が見つかった場合も施主の自己負担で対処しろということです。

③の場合が最悪の事態なわけですが、その場合汚染コンクリートの解体・廃棄、再施工の費用が全額施主の負担になるのです。かといって放射能に汚染された建物に住むという選択もあり得ないし、背に腹は代えられません。

少し希望が持てるのは、今年度中、つまり3月末までに国で出荷しても良い放射能汚染の限度の基準を作成するらしいということです。それ以降は一応安全基準を満たしたコンクリートしか出回らなくなるはず。月ビルの工期との関係で行くと、4月になるまでの最初の2,3回の打設分で検査会社にチェックしてもらったサンプルに問題が無ければセーフということになります。

放射能汚染の限度は、自治体にもよるようなのですが、0.23マイクロシーベルト/hourというのが、1ミリシーベルト/yearに相当する値で一つの目安になります。これは精度にやや問題があるらしいですが比較的簡単に放射線量測定器で測定できるそうです。もう一つの基準が100ベクレル/kgという物体の放射能そのものの基準です。こちらは検査機関でないと測定できないようです。ベクレルとシーベルトの違いは、シーベルトがある場所で測った単位時間当たりの放射線の量で、生物に影響を与える度合いを示すもので、ベクレルというのは物体が放射線を出す能力(放射能)そのものを表す値、ということのようです(にわか勉強でよく理解していませんが。。。)

今日田中さんから送って頂いた、コンクリートプラントが1月30日に自主的に検査した材料の放射線量の値を見てみると、おおよそ0.06μSV/hrなので、実際に使うコンクリートが危険なほど汚染されている可能性は極めて低くく、結果的に全てが取り越し苦労になればよいと思うのですが。

それにしても放射能汚染に関する全てのリスクを施主が負わなくてはならないというのは、どうにも納得がいきません。

Friday, February 10, 2012

月ビルの模型

午前中新宿で用事があったので、昼過ぎにopenvisionを訪れて田中さんと打合せをしました。


田中さんのデスク公開~!
デスクの上に置かれている模型が新・月ビルです。
建物の外観・概要を公開するのは初めてです。


もう少し近寄った写真です。
敷地の東側にある前面道路側から見たところ。
携帯しか持っていなかったので撮影は今一つ。今度カメラを持ってきて撮影せねば。


手前のガラスのサッシにピントが合ってしまって、折角細かく家具まで作り込まれているのですが、ちょっとピンぼけです。
3階は子世帯のLDKです。3階だけ木造の架構を組んで大きな空間が作られています。
写真は西側の窓からのぞき込んだもの。
新・月ビルの中でも完成が最も楽しみな空間の一つです。

工事銀座


今朝現場へ行ってみると敷地の真ん前で何やら高所作業車が工事をしていました。
隣りの養老は水道工事をしているし、工事車両が連なって道路を塞いでいて通行人の迷惑になっているような...


月ビルの現場では昨日搬入されたドリルを使って山留め杭の穴を掘っていました。

Thursday, February 9, 2012

いよいよ工事開始

昨日、敷地の周囲に背の丈より少し高いシートが張り巡らされ、道路側にはゲートがつけられました。

そしていよいよ今日から山留めの杭(地下を掘った時に土が崩れてこないようにするためのもの)を打ち込む工事が始まりました。

濃いオレンジ色のジャンパーを着ているのがTH-1の平川さん。職人に指示を出しています。


敷地の奥に転がっているのが多分山留めのために地面に打ち込むH型鋼の杭。
手前に杭打ちのために穴を掘るドリルが置かれています。


Wednesday, February 8, 2012

インターホン

インターホン(ドアホン?)の製品も選ばなくては。

ドアホンは色々なメーカーが出しているけどモニター付きとなると、パナソニック、アイホン、東芝くらいに限られてくるみたい。やっぱり防犯のことを考えるとモニター機能は欲しい。ラインナップはパナソニックが圧倒的に多い。次いでアイホン。

パナソニックのは子機の数を最大6台までつなげられて、子機同士でも通話できるらしい。
これは魅力。

室内側の親機のデザインがあまり目立たないものが良いから、↓これかな。SW500KL

親機はいいけど子機が今一つかな。

一つ上の機種の方↓が子機のデザインはすっきりしている。でも親機が今一つ。
ちょっと高機能すぎるのも気になる。


Tuesday, February 7, 2012

配置の確認


今日はT先輩と建設会社の渡邊さんと建物の配置を確認。
雨が降っていました。
こうやって見ると小さな建物だなぁ。
でも地縄(地面に張られている建物の大きさを示す紐)を見ると、みなさん小さいなって感じるものですよ、と渡邊さんに言われる。
錯覚なのだろうか。


広角レンズで近づいて撮ってみるけど、やっぱり小さい気がする。
建物の通り芯(壁や柱等の中心線)に紐が張られているので、部屋のおおよその大きさが分かって、中を歩き回ると想像が膨らんでなかなか楽しい。


オレンジ色の杭が隣地との境界。手前の黒い土の領域が新月ビルの敷地で、向こう側が現在建設中の養老の滝。あんまり距離が近く迫っているので測ってみると、30cm強しか敷地境界線から離れていない。


敷地の一番奥から東南方向の前面道路を眺めてみる。
初めて見る景色で新鮮。
前面道路は幅員16mに拡幅される予定なので、将来的にはもっと広々した景色になるはずです。

配置確認が終わった後、仮住まいの我が家に来て頂き、T先輩と打合せをしました。
スイッチやコンセント、インターホン等の位置、照明の変更、分電盤・弱電盤の位置、などを短時間で話し合って決めました。
細部まできっちりと気配りをして下さっていて頭が下がります。

Sunday, February 5, 2012

ビルトイン洗濯乾燥機

T先輩から連絡があり、設備の配管、配線位置を決めるためにそろそろ洗濯乾燥機の機種を決めなくてはならなくなりました。

ミーレは現在日本国内で発売されている洗濯乾燥機は一種類のようです。
青山に「ミーレ美術館」というショールーム(なぜ美術館?)があり、今日見に行こうと思っていたのですが、営業しているかホームページでは不明だったので電話をしてみると、電話による問いあわせは月曜から土曜日までしか対応していないとのアナウンス。
アフターケアもあまり評判が良くないのでちょっと不安になりつつあります。



そこで急遽ネットでビルトイン洗濯乾燥機をリサーチすることに。
もう一つの候補となりそうなのはワールプール。
こちらも見た目は悪くなさそう。ショールームは西麻布で日曜日はお休み。



以前マルバーの洗濯乾燥機を使っていたのだけどトラブルが多くて、ちょっと輸入洗濯乾燥機は不安があるのだけど、どういうわけだか国産はこの分野に力を入れていないみたいで選択肢がほとんど無いのが現状のようです。

ASKOも候補ではあったのですが、どうもドラム式洗濯乾燥機はないみたい。

どこか御推薦の洗濯乾燥機メーカーはありませんか?

あ、あとAEGーエレクトロラックスもありましたね。
今年の7月発売と書かれていますね。どうだろ。