これまでに住んできた家についてメモ的に書き残しておこうと思う。
僕が生まれて初めて住んだ家は、三鷹市大沢、野川沿いの都営住宅である。1歳になる頃に、父の仕事でアメリカに住むことになったので、この都営アパートの記憶は全くない。今思えば、団地が輝かしい文化であった時代ではないだろうか。
お風呂の水を溢れさせて階下の住民に怒られたというエピソードを母から聞いたことがあるので、お風呂もあったわけだ。今でも都営三鷹大沢アパート27号という建物が残っているので、27号という名前から想像すると、きっと新しい鉄筋コンクリート造のアパートがたくさん立ち並んでいたのだろう。中央線からも京王線からも遠く離れた陸の孤島のようなところに大規模な団地を作ったのは、モータリーゼーションを素朴に信じていたからなのだろうか。
団塊の世代である両親の子供、つまり団塊ジュニアとして公共機関によって大量供給されたアパートが最初に住んだ家というのは、世代的に考えるととてもティピカルな経験だろうと思う。
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