今日は朝から津久井湖の近くにある東京セメント工業の工場へ行きました。月ビルの外壁に使われる断熱パネルを製作する会社です。
外壁パネルの名前はカルダンパネルというもので断熱材と断熱モルタルを一体化して成型した打込み断熱パネルと言い、東電工業という会社の開発したものです。
東京セメント工業はコンクリート二次製品(コンクリートを成型して作る製品)の会社だそうで、U字溝が大量に並んでいました。サイロと積み重ねられたグレーのU字溝がちょっと工場萌えな風景になっています。
月ビルの開口部などの位置により既製品の寸法とは異なるパネルを何種類も製作することになっているので、まずは設計図どおりにパネルが製作されているかを実際に測って検査します。
カルダンというのは恐らく軽くて断熱性があるという性質に由来するストレートなネーミング。モルタルにフヨーライトという軽くて断熱性のある砂のような物を混ぜて作られているようです。鋼製型枠に表面用のモルタルを吹き付けてからセメントを流し込み、その上から断熱材のパネルを押し込んで成型するそうです。そのためか、割と滑らかでコンクリート特有の荒々しさが無くきめ細やかな表面になっています。
続いて、載荷試験。この外壁パネルは現場でコンクリートを流し込む際に型枠としても機能するので、ドロドロの重たいコンクリートが流し込まれても割れたりたわんだりしないようにある程度の強度が求められるのです。
一度目は1.5KN(キロニュートン)で表面に皸が入り、二度目は2.5KNで表面に皸がはいりました。会議室に戻って、この製品の発案者である米内山さんがちょこちょこっとホワイトボードに計算式を書いて、あれっ、おかしいなぁ、この数字じゃまずいな、と言っていて、見ている僕らも不安になってきました。結果的には、60cmピッチで入れる支保工を半分の30cmピッチで入れれば問題なしということになりましたが、なんだかこちらがひやひやしました。
最後に現場監督の渡邊さんが、納期と納品時の品質管理について念を押し、田中さんが端部が見える箇所のタッチアップについて念を押し、しっかりと締めくくって下さいました。
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