Wednesday, January 26, 2011

うーん、難しい

図面を送った火曜日の夜、夕食を食べようかと考えていたらT先輩から電話が掛かってくる。昼に送った図面を見てくださったのだ。

僕が描いた図面の構成は、T先輩も年末に一度プランを作って検討していたので、だいたいどうなるかは予測が付いていたとのこと。

このプランで一番の懸念は、地下室に寝室と書斎を持っていった場合に湿気などの環境的な問題がどうなるのか、という点らしい。T先輩のプランでは地下階は天井が高く、ワンルームで天井高が高めに取られた気積の大きい空間となっているし、東西にドライエリアが確保されているので空気の流れによる淀みの解消が期待できるのに対して、僕のプランだと寝室と書斎と水回りという幾つかの部屋に分断されてしまっており、しかも東側のドライエリアが無くなってしまっているので、自然換気による空気の循環があまりうまくいかないのではないか、と心配されていた。特に、父は寝室も書斎も地下にあり、この二つの部屋での滞在時間がかなり長くなる事が予想されるので、その空間が地下にあって、しかも空気が淀んでいるというのはまずいのじゃないかとのこと。

そうかぁ~、地下室の環境を快適にするのはなかなか難しいのだなあ。純粋に配置関係だけを考えてプランをつくっていたので、環境問題は全くの盲点だった。

最上階のプランの変更に関してもT先輩はすでに少し考えた上で現在のプランにしていたらしい。どういうことかというと、空間的には僕の作ったプランの方が、リビングとテラスの空間の連続性という点と、外観から見たときの開口部の形という点で優利であるのだけれども、パッシブソーラーシステムで採用を検討している「そよ風」という製品を使用する場合、切妻屋根の南側の面の長さがもっと必要だということらしい。日影斜線的にも、屋根の頂点を南側にずらしたほうが優利なので、そのほうが良いかと考えてそよ風のメーカーの人と相談してみたら、出来れば3mくらいの幅が欲しいと言われたらしいのだ。まあ、場合によってはこの製品を使うのはやめるという手もあるのだけど、とT先輩はおっしゃってくださったけれども、そうなると地下階の環境を改善する手段がまた一つ減ってしまう。参ったなあ。

結局、色々と考えてプランを作ってみたものの、見事にT先輩の手のひらの中でジタバタしていただけという印象だ。トホホ。まあ、基本的なアイディアは地下と一階を入れ替えるという事だけで、後はそれに伴う問題を一つずつセオリー通りに解決していっただけなので仕方ないかもしれない。もっと意外性のあるというか、画期的な解決策をひねり出さないと今の延長線上から脱することは出来なさそうだ。

また、プランを前にアレやコレや考えてみよう。

TH-1の概算見積が予定の土曜より早くなって、金曜日の夜に届く事になったので、その時に同席させてもらって、その後T先輩の事務所で打合せをするという予定になった。見積もりがどのような数字で出てくるのかドキドキする。31日の月曜日には妻の産婦人科診察もあるし(一緒に行ってみようかと考えている)、ドキドキすることがたくさんある月末になりそうだ。

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