Tuesday, April 19, 2011

10メートル以下に!

4月4日
T先輩から電話があり、断面とプランを整理したので見てみて欲しいとのこと。メールに図面を添付して送って頂く。なんと、断面を調整して攻めて攻めて、ぎりぎりのところで最高高さが10メートルを切ることが可能になったというのだ。そして、その結果中高層建物ではなくなるので日影斜線の規制を受けなくてよくなるという。従って3階の東側のテラスに面する開口面を北東向きではなく南東向きに切ることが可能になり、プランもそのように変更されている。そして、ギャンブレル屋根から、台形の歪んだような形に変わっている。

いやはや、とうてい10メートルを切ることは無理だろうと考えていたのと、せっかく高度斜線が緩くなって高さ方向は贅沢に作れるのがメリットだろうと思っていたので、すぐには納得できない。階高を下げることによって何かデメリットがあるのではないだろうかとあら探しをしてしまう。しかし、特に問題が見つからない。なんだか狐につままれたような気分だ。今までのプランのよいところはどこもスポイルされていない。敢えてあげるとすれば地下階が前の案よりも少し地中深くなっていて地上に出る量が減ったということくらいだろうか。それもほんの2,300ミリ。

電話を切ってから妻にプランを見せて、こんな形になったよと説明する。

T先輩への返事

3階プランの変更はかなりおどろきましたよ!
早速、妻には説明したのですが、ぼくも妻も新しい案についてとても好印象です。
ぼくは、どうしてこんな解決方法が編み出せたのか、どこかにしわ寄せが行っているのではないのか、
とちょっと疑心暗鬼になってしまいました。
3階は間違いなく以前よりも快適になっているのでは、と思います。

南側の開口部に関しては、2×2で配置するのがよいのか、
或いは水平に4つ並べるのがよいのか、などちょっと迷うところもありますが、
模型で検討するのがよいかもしれませんね。

と言うわけでぜひ1/50の模型をお願いします。
特に3階の空間のボリューム感というのが今一つつかめていないので模型を覗いてみたいです。
まだ、2階の家族には新しい案を説明していないので、明日にでも持って行こうと思っていますが、
大きな変更はないので多分、特に意見は出ないと思います。

そう言えば、玄関周りの袖壁が短くなっているのは、どうしてですか?
それと、3階の間口方向は壁的な要素が無くても木造ならば大丈夫なのでしょうか?


そしてこれに対するT先輩からの返事がとっても丁寧!



おはようございます。
 
やっぱり、びっくりしましたよね。。
今の段階になってどうして?と疑心暗鬼も仕方ないと思います。。
いままで、できないと思っていた前提がひっくり返った感じですよね。
 
これはいろんな面で全体のリファインをくりかえした結果、
階高が抑えられる方向に向かったのがよかったと思います。
たとえば、次のようなことでしょうか。
・地下をドライエリアに開いて深めにする。
・EVを2階までとする。縁側の床を上げる。 → EVのオーバーヘッドが確保できる。
・寝室階の床下、天井にふところをまとめて確保する。
 
最初はどうしても、いろんな要望やアイデアを広げて可能性を探るので
あまり早い段階では全てを満たしつつ、10m以下にすることを絶対条件にはできませんでした。
あと、500下げれば10m以下という数値を見て、
すこしづつ詰めればクリアできそうと思ったので、思い切ってやってみました。
 
なにはともあれ、3階の気がかりがなくなって、ホッとしました。
とりあえず、次は模型を作ってみますね。
 
・南側開口部
2×2にしたのは、
高い位置に窓があったほうが、将来隣地に斜線に近いものが建ったとしても
光が入り、空が見えて開放感があると思ったことと、日射が奥まで入ると思ったからです。
模型でみてみましょう。
 
・玄関周りの袖壁
説明が足りませんでしたね。バリエーションとして短くしてみました。
簡単に模型で見てみたのですが、袖壁がないほうが全体的にすっきりするように思ったのです。
サッシの問題は、スチールの方立や無目を入れれば、
単体で認定を受けている防火設備サッシ(木製含む)を組み合わせて連窓、段窓にしてよいと
申請機関にOKをもらったので、クリアできるかなというのもあり。
ただ、木製の家具的な感じのほうがチャーミングかなと思う気持ちもあり。。
これも模型で確認してみましょう。
 
・3階間口方向の壁
Sさんと相談したいと思っているポイントです。
部分的にはスチールを組み込むことを考えてもいいのかなと思っています。

いやはや、T先輩の手腕に驚かされる。

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