3月11日。
YMOの山田さんらによる現地調査はキャンセルになり、T先輩だけが予定通りやってくる。先日、T先輩がフェイスブックに書いていたエルデコジャポンの4月号を入手していたので、T先輩が来宅する前に父母とそれを見る。そしてT先輩が来てからもしばらくエルデコに載っているK-flatという築30年のマンションの改修のことを話題に世間話をする。
早速契約。またいろんなところに印鑑を押す。まずは設計料の10%分の請求書を頂く。そして収入印紙代金の1万円を支払う。こういう契約という形式的な手続きもきちっと説明してしっかりやってくれるところに頼もしさを感じる。
契約の手続きを終えてから設計の打合せ。主に開口部のデザインなどについて話し合う。YMOの山田さんから頂いた環境コントロールのアドバイスをT先輩がざっと説明してくれる。まずは地下一階の東側と西側の開口部について。要望を聞いているのだが、どうも父も母も立体的に想像できないようで、あやふやな回答しかできない。模型を作って説明しないとだめかもしれない。続いて1階。エントランス周りの開口部が袖壁を出すことによって防火設備ではなくてもよくなるので、何かいろいろとアイディアを出して考えてみようという話になる。できれば「窓のふるまい学」を参考にして魅力的なエントランス周りを作りたい。あわせて、郵便受けやインターホンの位置などについても話し合う。一階については南側の壁面に開口部が少ないので追加使用という話と、キッチンの窓先に植物を育てられるような小さなスペースを作るということを決める。
二階の子供部屋については、ベッドを二段ベッドにするか、それとも平置きにするか話し合い、子供たちに直接聞いてみようということになる。僕たちの寝室については、クロゼットとタンスの位置を南北逆転させて、南側にクロゼットを置き開口部を組み込むのはどうだろうかと提案する。構造が厳しいかもしれないとT先輩がおっしゃるが、小さな開口部でよいのでとお願いする。床面に開口部を作ってもおもしろいかもしれないという話もする。
三階についてはテラスに水場を作ってほしいという要望を改めてお願いする。空調の室外機と併せてカウンターを南側に作るとよいのではないだろうか。また東面の開口部は大きいのでタープを掛けるということをT先輩が提案する。
母が、地震や火事の際に二方向避難が大事だと言って一階の西側の開口部も外に逃げられるようにしようという話をしたのをきっかけに地震や防災の話題になる。母の友人で光が丘団地に住む人が震災時のトイレについて詳しく調べているらしく、その話題を紹介してくれる。トイレもエレベーターも深刻な問題だ。
お茶を飲んで雑談をして打合せを終える。T先輩が帰った後、赤ちゃんの話や、父が算学の賞をもらって岩手まで行ってきたという話を聞いてから、解散。
昼食を食べて昼寝をして、夕方から予定されていた「炎の人」の公演のために出かける準備をしようかなと考えていたら、地震が起こる。かなり大きな揺れ。びっくりして玄関扉を開け、机の下に隠れる。揺れがやんでから家の外に出てみると、近所の人も外に出ている。妻はしばらくしてショックで泣き始める。
家に入ってテレビを付けてみると東北の方で大地震というニュース。これから大津波がくるという警報が日本全国の太平洋側に出ている。その後は地震中心の日々...
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