Saturday, March 10, 2012

是正

配筋検査の結果、現状の配筋では問題があることが判明しました。これを是正して下さいとの指示が構造の方から現場監督さんへ出ました。

梁となる部分のSTP(あばら筋)の形状に問題有りとの指摘です。(金田さんのメモ)


その他の是正事項は

①かぶり厚さの是正(③-C・D間付近)
②壁筋 定着位置の是正(②-B・C間付近)
③スラブ筋端部の位置是正(⑥-B・C間付近)


恐らく、是正事項の対応をしているところなどだと思います。
釜場(雨水槽)の辺りはもう型枠を組み始めています。
写真手前に少し散らかっている物の中にPコンという型枠を留めつけるための部材の取説のようなものが混じっています。



よく見ると地表面高さ辺りに位置を確認するための糸が張られています。



構造家のしっかり是正措置がとれない場合はコンクリート打設は中止です、との厳しい(ある意味当然ですが)指摘と、コンクリート打設のタイミングをにらみながら何時までには是正を完了させるので確認して下さいという現場のやりとりに、ほどよい緊張感を感じます。

Friday, March 9, 2012

配筋検査

今日は配筋検査。少し遅れていくと、雨の中構造設計事務所の金田さん、今月末で辞める金田さんを引き継ぐ長谷川さん、TH-1の坂本さん、平川さん、そして田中さんが現場で図面と配筋を照らし合わせて確認をしていました。

構造的にはこのような配筋が必要という話しと、作り方としてはあまり細かい配筋はコンクリートを流し込みにくいというようなこと(?)を議論しているようでした。


梁の部分の配筋。こんなに細かいピッチで密に配筋されるものなのですね。筋というだけあって、とてもマスキュリンな感じ。


こちらは雨水槽となる部分の穴。ここのことを現場の人達は釜場と呼んでいるようです。地下の工事をする場合、雨水や地下水を一度釜場に捨てて、それをポンプアップして排水するための穴が必要で、それを通常釜場と呼ぶのだそうです。


外周壁の位置、梁の位置が見えてきて、より空間のイメージが湧きやすくなってきました。


配筋検査が終わった後、近くのガストで構造のお二人と打合せをしました。
手摺に使う鉄の部材のサイズなどについて田中さんが金田さんに細すぎるかどうか確認したり、TH-1が作成してくれた施工図を金田さんがチェックしたものを田中さんに説明したり。

押すとぐらつくとか、重みでたわむとか、経験的に把握している事象について、このサイズの部材を使うと揺れますよ、とかこのスパンなら大丈夫とか数値的にパパッと把握してアドバイスをして下さり、さすがプロという感じがしました。でも専門家に聞くと万が一のことを想定するので、経験的につかんでいる感覚よりも基本的に安全側にアドバイスすることになり、ディテールはごつくなりがちだとも。なるほど。

ちなみに、金田さんの後任となる長谷川さんは学部では西洋建築史を研究していて、修士から構造の道に進んだとのこと。ちょっと親近感を覚えます。

Wednesday, March 7, 2012

外壁パネルの製品検査

今日は朝から津久井湖の近くにある東京セメント工業の工場へ行きました。月ビルの外壁に使われる断熱パネルを製作する会社です。

外壁パネルの名前はカルダンパネルというもので断熱材と断熱モルタルを一体化して成型した打込み断熱パネルと言い、東電工業という会社の開発したものです。

東京セメント工業はコンクリート二次製品(コンクリートを成型して作る製品)の会社だそうで、U字溝が大量に並んでいました。サイロと積み重ねられたグレーのU字溝がちょっと工場萌えな風景になっています。


月ビルの開口部などの位置により既製品の寸法とは異なるパネルを何種類も製作することになっているので、まずは設計図どおりにパネルが製作されているかを実際に測って検査します。


カルダンというのは恐らく軽くて断熱性があるという性質に由来するストレートなネーミング。モルタルにフヨーライトという軽くて断熱性のある砂のような物を混ぜて作られているようです。鋼製型枠に表面用のモルタルを吹き付けてからセメントを流し込み、その上から断熱材のパネルを押し込んで成型するそうです。そのためか、割と滑らかでコンクリート特有の荒々しさが無くきめ細やかな表面になっています。

続いて、載荷試験。この外壁パネルは現場でコンクリートを流し込む際に型枠としても機能するので、ドロドロの重たいコンクリートが流し込まれても割れたりたわんだりしないようにある程度の強度が求められるのです。


一度目は1.5KN(キロニュートン)で表面に皸が入り、二度目は2.5KNで表面に皸がはいりました。会議室に戻って、この製品の発案者である米内山さんがちょこちょこっとホワイトボードに計算式を書いて、あれっ、おかしいなぁ、この数字じゃまずいな、と言っていて、見ている僕らも不安になってきました。結果的には、60cmピッチで入れる支保工を半分の30cmピッチで入れれば問題なしということになりましたが、なんだかこちらがひやひやしました。


最後に現場監督の渡邊さんが、納期と納品時の品質管理について念を押し、田中さんが端部が見える箇所のタッチアップについて念を押し、しっかりと締めくくって下さいました。

配筋・ガス圧接

今日は朝から良い天気。現場に行ってみると平川さんと職人さんたちが何やら話し合っているのが見えました。


今日の工事は鉄筋のガス圧接。と言うわけでガスボンベが準備されています。


後で渡邊さんに聞いたところ、昨日雨のために中止した「抜き取り検査」というのはガス圧接した鉄筋を数カ所抜き取って、引っ張り試験をしてしっかりと圧接されているかを検査するという工程のことでした。雨のためガス圧接自体ができないため抜き取り検査を延期したということです。
知らないことは聞いて見るものだな。

Tuesday, March 6, 2012

パブリックな視点

田中さんとエントランス周りの詳細を話し合っていた流れで、植栽をどうしようかという話題になりました。田中さん曰く、どんなテイストの植栽を行うかというだけでなく、前面道路との接点をもう少しパブリックな視点から考えてもよいのでは、とのこと。

確かに。この新・月ビルは二階部分が大きく張り出していて、エントランス周りの庇になっているのでちょっとした雨宿りもできるスペースになっています。エントランス周りの空間が段々明確になってきたころに前面道路との関係が面白くなりそう、と考えていたのを思い出しました。

田中さんが指摘して下さったように、去年の引越を準備している頃にやったヤードセールでは、予想していた以上に多くの人が立ち止まって見ていってくれました。その時に、やっぱりこの場所はポテンシャルがあるんだなと思いました。


そしてちょこっとしたヤードセールでしたが、売るのはなかなか楽しい体験でした。
街並みとしても楽しげに見えたと思います。
また新しい月ビルでもこのようなことができたら、と思うと夢が膨らみます。


と言うわけで、エントランス周りの植栽や舗装などの作り込みは今の計画から少し変わりそうです。

地下の天井伏図

田中さんから天井伏図を描いたので照明の位置を確認して下さいとのメールを頂く。
先日打合せをしたときは、照明の位置を決める決め手がなくて、何となくこのゾーンの中心、壁から壁の中間、窓の中心軸にあわせるなどとしていたのですが、昨日送られてきた図面にはコンクリートの型枠の割付が描き込まれていて、その目地に合わせて照明位置が調整されていました。

ルールというか秩序が持ち込まれてスッキリと決まった感じがします。人は何かを決める決定要因というものが無いとなかなか判断ができないものなのだなと思います。


雨のため延期

今朝も大雨。現場を見に行ってみると平川さんに会い、雨で鉄筋が濡れてしまって抜き取り検査(?)が危険でできないので延期するとのこと。やはり現場は天候の影響を受けやすい。
夕方になって明日予定されていた配筋の検査も延期することになったとの報告を受けました。やっぱり雨はあんまりありがたくないな。

Monday, March 5, 2012

雨の中の工事

昨晩から降り始めた雨が、今朝もしきりに降っていました。
しかし、朝早くから工事現場では職人さんが雨の中、配筋工事を行っていました。
春が近づいてくる恵みの雨も、工事のことを考えるとあんまり降っては欲しくないです。


Saturday, March 3, 2012

階段のこと、手摺のことなどなど

田中さんから添付書類のあるメール。期待どおり手書き図面が付いていました。
今日の相談は階段回り、手摺など。

西側ドライエリア周りの手摺は図面をせっかく描いて頂いたのですが、無くても良いのではないかと思い、省略してもらうことになりました。

エントランス階段の道路側手摺りに関しては、奥の壁側にあるし、階段幅が130cmもあるから必要ないのでは?という御意見。無いと不安かな、と思ったりもしたのですが道路側植栽との間を開放的にした方が良いということで無し。でも実際に使ってみて問題が生じたら付けられるように、詳細を変更して頂きました。

コンクリートを分けて打設する場合(1階と2階など)にできる打継ぎ目地というがあって、シーリングを施さなくてはならないので、通常のやり方だと建物の正面の打ち放しの壁面に余計な線が入ってしまいます。しかしこれは目地なし打継ぎという方法を使って目立たないようにしてもらえるとのこと。やはり東側はこの建物の顔だから変な所に余計な線が入らないことは大事。些細なことを実現するのには多大な労力と知恵が必要なのだなと改めて実感しました。


窓ガラスのサッシを壁の表面からどの程度の奥行きで嵌めるかということも相談。木製サッシを嵌める位置とはめ殺しのスチールサッシを嵌める位置をどのような関係にするのが良いのか、なかなか手がかりがなくて悩みました。最終的に木製サッシは外壁に近く、スチールサッシはより奥側に、適度な差を付けて嵌めることにしようとの結論に至りました。種類の違うものは見え方も違う訳で、となると扱いもしっかり区別した方が理にかなっているのだと思います。


1階から地下へ下りる階段の詳細。段板を支える構造が色々とあります。最上段の段板は片側を上面からビス留めして反対側をはね出しで支えるという方法だったのですが、なんだか不安定な感じがしたのと、上面からビス留めというのが今一つのような気がしたので、下側からアングルで支える形に変更してもらいました。

その他エントランスポーチ周りの植栽についても、この建物の印象を左右する大切な要素となりそうなので、どのような形にしたらよいか良く考えましょうということになりました。どなたか良い園芸家のお知り合いはいませんか?

配筋工事

2月28日に大雪。3月1日も雪がまだ残っていたので休工、と思いきや夜に現場を覗いてみると、床面の断熱材が最後まで敷き詰められていました。そして3月2日は雨で休工。夜に現場を覗いてみると、配筋用の鉄筋が搬入されていました。
雪や雨が降って、濡れている上に断熱材を敷いたのかなと、ちょっと気になっていたのですが、今日現場に行ってみると平川さんがいて、道路脇には雪の山。
実は、大雪の直後、底に積もった雪を雪かきして釜場(雨水タンク用の穴?)の中に詰め込んでから断熱材を張る工事をして、今日になってもまだ溶けていなかったので、穴から道路に運び出したとのこと。頼もしい~。


そして耐圧板の配筋が始まっています。


昼過ぎに見たら、一段落付いたようで職人さんが現場を見下ろして一服していました。